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★ 反省させると犯罪者になります ★ いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)

この記事はFacebookに載せた記事をそのまま転載しています。

反省させると犯罪者になります (新潮新書)
いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)

著者:岡本茂樹

今年読んだ本のなかではこの2冊が最もマトモな内容だった。
反省させる~の方はベストセラー本。
タイトルが衝撃的なのではったり本かと言うとそうではありません。

きわめて真面目な内容であるとともに、著者の慈悲心と温かさが伝わってくる実に味の濃い本でした。
また、体験科学としての価値が高く、実証性もあります。
その実証性とは、重刑者の更正指導。重刑犯罪者がいかなる体験的なブロセスで変容するのか、それについてはとにかくこの2冊を読んでいただくしかないです。

著者のセラピー手法はロールレタリングという手紙形式だけど、ゲシュタルト療法を実用したシーンも出てくる。

でも、「殺人を犯した人間の法則性が並の生活が出来ている人間の生活にどれ程役立つのか?」
その、疑問が湧くことと思う。これは「人間がいかなる生き物か」という深淵なテーマにつながりそう。

岡本氏は日常的に子供にどのように接したら良いか、文中に挿入されています。
それはどの子にも通用することと私は感じました。
深い問題に丁寧に接してきた人だからこそ説得力があります。

著者はすでに亡くなられている。
私はこの人に良寛和尚に劣らない慈悲心と半端ではない反骨精神を感じました。

普通は重刑者に対しては被害者に対する反省とお詫びの気持ちを表した謝罪反省文はを書かせますが、岡本氏はそういった旧来のやり方に賛成しない。
逆効果も実際にあるから。

良寛和尚はグレてしまった馬之助を沈黙のままに更正させました。
良寛の一筋の涙に馬之助は号泣してしまったのです。
私は岡本氏の人間性に良寛さんに似た資質を感じました。

そして圧巻なのはどうなれば再犯率は下がるのか、その点でも光があること。

この新書本2冊のコストパフォーマンスは高いです。
犯罪の影にどのような世界があるのか、人間の強さとはいかなるものなのか、子育てに悩むとか、あなた、もしくは身近な人が孤独な自立をしようとしているのだったら、この本はもしかして参考になるかもしません。

反省させると犯罪者になります (新潮新書)
いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)



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